【活動報告】教育環境改善活動の報告(「ミツロウキャンドル」からの寄付の使い道②を含む)(ベトナム・フエ市)

2020年6月の活動報告です。

●高校3年生を対象とした「学習支援クラス」

先月(2020年5月)の活動報告の通り、高校卒業試験に向けて高校生たちは勉強をがんばっています。家庭の経済状況もあり、大学進学をあきらめかけていた生徒がいました。しかし、家庭内で再度話し合いをした様子で「せっかく高校卒業まで頑張ってきたから、好きな大学を受験しないと後悔する。もし、不合格だったら電気屋さんで働きます」と言って、大学進学を目指し直す生徒が出てきました。ベトナムでは、貧困世帯や準貧困世帯という認定を受けていると学費の免除や半額免除の制度が整っています。そのため、学費の面ではなんかとなる可能性が高いです。アルバイトをしながらでも、好きな勉強を続けていけることを願っています。

フーハウ地区で、フエ市・ベトナム

写真左側の女性と右側の男性が私たちの高校生クラスに通っている双子の女の子の両親。小学校の中にある売店を切り盛りしている。写真中央は、小学校の用務員さん。ベトナムでは学校の教室は授業がない時は施錠される。そのため、用務員さんが私たちのために教室を掃除し、鍵を売店に預けてくれている(2020年6月撮影)。

もう1つ、今のベトナムを表している希望を生徒から聞きました。それは、

「将来、日本に行って働きたい。そのためには、何を勉強すればいいですか?」

というものでした。現在、多くのベトナムの若者たちが技能実習生として日本にやってきています。実際、フエ市でも「Export Labor(労働輸出)」という看板が目につくようになりました。こういった看板を掲げている多くは、技能実習生の斡旋屋さんで多額の手数料を取ります。私が直接聞いた話では、手数料は65万円から100万円です。多くの人が借金してこのお金を工面して日本を目指します。私たちのクラスに通っている子どもたちの家庭は、世帯の1か月の収入が2,3万円の家庭もあります。そういった人たちにとって、この手数料の金額がどんな意味を持つのか想像頂けるかと思います。「失敗できない金額」なのです。なので、私たちのクラスに通う高校生たちには、ナショナル・スタッフのティエンさんから「先ずはベトナムで学びたい学校に入り、併せて日本語も勉強しましょう」と、答えてもらっています。高校生たちの全員の進路が決まったら、日本における技能実習制度のよい面と問題な面を話す会をしたいと考えています。

ちなみに昨年、私たちの活動でチューター(学習支援クラスの指導役)をしていたフエ大学の卒業生が、技能実習生として日本にやってきました。彼は、フエ農林大学と卒業して建設会社で働いていたのですが、斡旋屋さんに100万円を支払って大阪にやってきました。仕事の内容は解体工事の現場での作業です。100万円を本当に返せるだけ日本で収入を得ることが出来るのか、日本の解体工事の現場で身につく技術がベトナムで活かせるものなのか、私にははっきりとして答えが出せないでいます。

 

●「ミツロウキャンドルで照らそう 子どもたちの未来」の使い道について活動地の小学校とミーティング(2回目)

先生たち、フエ市・ベトナム

先生がスマートフォンでスケジュールを確認している様子。左側が現在小学校1年生担当しているゴック先生。私たちとの補習クラスでも教壇に立って頂く予定。右側がフーハウ小学校のヤーン校長先生(2020年6月撮影)。

先月のミーティングに引き続き、皆様からの寄付を使わせて頂く活動内容について活動地の公立小学校とミーティンを行いました。

1.低学年を対象とした補習クラスを活動地の公立小学校と開催(夏休み期間の12日間)

実際に補習クラスで私たちのチュータ―と共に児童たちを教えてもらう小学校の先生(ゴック先生)と初対面しました。校長先生、ゴック先生とスケジュールを再調整し、7月28日(火)より補習クラスを開講することとなりました。補習クラスの後には、本に親しむための読書会を開くことになりました。

併せて、補習クラスに通う予定の児童の名簿(小学校1年生でベトナム語の読み書きに不安がある児童の名簿)を入手しました。また、2つの調査を行うことも決定しました。

①現在の小学校1年生全員に対して、小学校に入る前にベトナム語の読み書きについて学んだかの確認調査
②夏季補習クラス参加者に対して、上記①に合わせて家庭訪問を行い家庭の教育環境についての聞き取り調査

この2つの調査結果と夏季補習クラスの様子については、報告書にしてフエ市の教育訓練室(日本でいう教育委員会)に提出することを目指しています。

2.活動地の公立小学校の図書館への書籍の寄贈

寄贈する書籍については、風人土学舎側で本リストを作り学校側の承認を得て、実際に本を購入することとなりました。この本の一部は上記の夏季補習クラスの読書会で利用することとしました。

以上です。7月もベトナムと日本でがんばりたいと思います。

 

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風人土学舎 日本事務局
風人土学舎 日本事務局
風人土学舎日本事務局です。自然・人びと・生業・文化との関りを知り、それらが共生する未来を目指しています。