2022-10-19 / Last updated : 2022-10-19 風人土学舎 日本事務局 本のご紹介 ぼくにとってのブルキナファソ三部作 第2回 清水貴夫『ブルキナファソを喰う!』 「ぼくにとってのブルキナファソ三部作」の第一冊目は『ブルキナファソを喰う!』である。これは、清水貴夫が2019年に書いた本だ。「アフリカ人類学者の西アフリカ「食」のガイド・ブック」というサブタイトルがついて […]
2022-10-12 / Last updated : 2022-10-07 風人土学舎 日本事務局 本のご紹介 ぼくにとってのブルキナファソ三部作 第1回 川田順造『無文字社会の歴史』 「ぼくにとってのブルキナファソ三部作」というタイトルを掲げたが、別にぼくが「ブルキナファソ三部作」を書いたというわけではない。ぼくが、つねづね「ブルキナファソ三部作」として愛読している本を紹介 […]
2022-08-17 / Last updated : 2022-08-16 寺田 匡宏 本のご紹介 ことばの花束 『沖縄 ことば咲い渡り』全三巻(さくら、あお、みどり)を読む ある夏、沖縄にフネで行った。大阪南港を夜遅く出航した大型フェリーは、次の日一日かけて四国沖から屋久島、奄美沖を通過し、次の朝早くに、那覇港に入港する。高知沖は快晴で穏やかな海だっ […]
2022-08-10 / Last updated : 2022-08-16 寺田 匡宏 本のご紹介 ひとの顔をした持続可能性と地域 一年前に、『地域芸能と歩む』の冊子を紹介したが、今度は、おなじ沖縄県立芸術大学から、同名の単行本が届いた。手に持った質感と言い、重量感と言いなんとも素晴らしい本である。 背中も開きやすく、また本文紙もめくり […]
2022-08-03 / Last updated : 2022-08-03 寺田 匡宏 本のご紹介 ソーラーパンクはアジアで可能か? 『マルチ・スピーシーズ都市短編集』を読む スコーンと突き抜けるような青空に赤や緑や黄色の原色の羽根をまとったインコが二匹飛んでいる。その下には、緑に覆われた小さな川の流れる街並みが広がり、その街並みを見下ろすゴシックの教会を思わせる高 […]
2022-06-21 / Last updated : 2022-06-21 寺田 匡宏 本のご紹介 “生命式”が奇妙でグロテスクというならば、スーパーマーケットの棚に牛肉や豚肉や鶏肉がずらりと並んでいる方がもっと奇妙でグロテスクだ ――村田沙耶香『生命式』を読む 小説の面白さの一つは、今この時点で、ありえそうでありえない世界や、現在はありえないけれども、未来にはありえそうな世界を描くことであろう。もちろん、小説の世界とは、現実の世界ではない。仮にその小説がリアリズム小説であったと […]
2021-09-27 / Last updated : 2021-09-27 寺田 匡宏 本のご紹介 システム・複雑性・持続性と芸能・芸術 ――沖縄県立芸術大学『地域芸能と歩む 2020-2021』を読む あざやかな民族衣装の女性。頭には赤や金色に彩られた冠をつけ、黄色地に赤や緑や青で描かれた植物や雲や鳥が染め抜かれた打掛を身にまとっている。紫の半襟と同色の元結。女性が立つのは、集落の路地のようなところ。コンクリートのブロ […]
2021-09-13 / Last updated : 2021-09-27 寺田 匡宏 本のご紹介 海底のクオリアと持続可能性/イノベーション ――高橋そよ『沖縄・素潜り漁師の社会誌』を読む ある分野を知悉した人がその分野の中でふるまう振る舞い方は、その分野以外の人から見ると驚異的に見える。音楽家が楽器を奏でる姿は、楽器を奏でない人にとっては驚き以外の何物でもないし、スポーツ選手の身体技能は、そのスポーツをし […]
2020-09-18 / Last updated : 2020-09-18 寺田 匡宏 本のご紹介 島といのちと布 安本千夏『島の手仕事――八重山染色紀行』 その土地々々に、その土地々々の本があるのはうれしい。 沖縄は、その喜びを大きく感じることができる場所だ。独自の本があり、独自の出版社がある。沖縄には、「県産本」とい […]
2020-09-03 / Last updated : 2020-09-03 寺田 匡宏 本のご紹介 【自著を語る】寺田匡宏『人は火山に何を見るのか』 ~地球環境の新たな語り方を求めて - 科学・人間・世界観 - 1 地球環境をどう語ればよいのかを考える中で、書いた本である。2015年に京都の昭和堂という出版社から出版された。 このころ、環境をどのように新しいアクチュアルな切り口から語ることができるかをさがしていた。 […]