Team Hue~活動地の洪水の様子(ベトナム・フエ市)~

今月6日頃から熱帯低気圧の影響で降り始めた大雨の影響で、ベトナム中部は洪水や地滑りなどの自然災害に襲われています(「Team Hue~2020年10月10日フエ市内・洪水の様子~」、「Team Hue~2020年10月13日フエ市内・洪水の後の様子~」もお読み頂ければと思います)。私たちの活動地であり、ナショナル・スタッフのティエンさんの暮らすフエ市は、「大雨が降る」→「洪水になる」→「雨が止んで水が引き出す」→「山間地にある水力発電ダムの放水が始まる」→「また洪水になる」という状況になっています。地方政府は食べ物を備蓄して家にいるように呼び掛けているようです。先週、ティエンさんから送られてきた写真に下ような写真がありました。

スーパーのお米も売り切れ、フエ市の洪水

洪水が引いて、次の増水に備えて食料を備蓄したいのだが、スーパーのお米は売り切れの状態(2020年10月、ティエンさん撮影)。

お米が売り切れてしまっています。物資があまり入ってきていない様子です。

活動地の様子を写した写真も送られてくるようになりました。活動地にある公立小学校の裏側には団地があるのですが1階付近まで浸水しました(下の写真)。

洪水の様子、フエ市

活動地にある団地の前の道も川のようになってしまった(2020年10月 現地活動協力者撮影)。

活動で教室をおかりしている小学校の敷地内も下の写真のように校舎の周りが川のようになっていました。

活動地にある公立小学校、フエ市

活動でお借りしている教室のある校舎の前もすっかり川のようになった(2020年10月 現地活動協力者撮影)。

ひどい時には1階の教室にも浸水したそうで、水が引いた後には泥を洗い流す必要があったそうです。

教室も浸水しました、フエ市

ひどい時に教室内も40cmの浸水があった。水が引いて少し泥が残っている様子(2020年10月 現地活動協力者撮影)。

先週、洪水中休校だった学校も水が引いたので再開されました。しかし、その後にダムの放水が始まりまた水位が上がってしまい、再度の休校となっていました。ただその水も引いたので、来週からは学校が再開される予定とのことです。下の写真は学校のお掃除の様子です。

フエ市の洪水のあと、フエ市

洪水が引いたので、公立小学校では職員と先生たちで学校の掃除を行った(2020年10月 現地協力者撮影)。

山間地で発生した地滑りによりお亡くなりになった方々がいらっしゃいます。今日は、その方々のお葬式があったためダムの放水は停止したそうです。しかしながら、地方政府の発表によると今後もダムの放水を行う可能性が高いとのことでフエ市内人たちの不安が日々はまだ続きそうです。

地方政府に近い現地の知人(ベトナム人)から、被災した人たちへの支援が始まっているという連絡ももらっています。来週、状況が落ち着いてきたら活動地の被害状況を確認して、私たちが出来る支援がないか検討に入ろうと考えています。

投稿者プロフィール

Team Hue
チーム フエは、ベトナム中部のフエ市在住歴約6年の高木佳子とフエ市生まれのフィン・ティ・トゥイ・ティエン、そしてフエで暮らす高校生や大学生たちで構成されています。フエ市のことやベトナム人の暮らしの様子を写真や動画を添えて発信していきます。ご質問や「こんなことが知りたい!」というリクエストも受け付けております。