卸売り市場でクラスター?(ベトナム・フエ市)

フエ市第一中央市場の中、フエ市・ベトナム

フエ市・フーハウ地区にある野菜の第一卸売市場の様子。写真中央でこちらを向いているのはナショナルスタッフのティエンさん。この市場にはベトナム全土から野菜が集まってくる。市場の中では主に遠方から運ばれてきた野菜、市場の外では近郊の村から運ばれてきたハーブや野菜が売られている。バイクなどで野菜を買い付けに来ているのは、市内に散らばる小売市場の人たちや食堂や雑貨店を営むような人、そして市場の人に雇われた荷役の人たち。このような雑踏の中で新型コロナウイルスの感染症のクラスターが起ったら大変なことになってしまう。この写真は2016年に撮ったものなので、最近は感染に注意した状況になっていたと考えるが・・・(2016年撮影)。

はじめたばかりの新しい学習支援クラス(詳しくは、「2021年11月、学習支援教室の新クラス」をお読み頂けるとうれしいです)。またまた、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けています。ナショナルスタッフのティエンさんからの報告によると、私たちの活動地区であるフエ市フーハウ地区で感染のクラスターが発生し、学校も休校やオンライン授業に切り替えられることになりました(「オンライン授業」はインターネット回線をつないでの授業なのか、日本のNHKのような教育放送を視聴する形なのかは確認中です)。そのため、私たちのクラスもお休みにすることにしました。

残念ですが、仕方ない、待つよりないです。

フーハウ地区のクラスターは感染経路がわからない人を多く含んでいるようで行政は大慌てとのことです。このクラスターが起きた場所が、食肉の中央市場に隣接する屠殺場で発生したことがその理由の1つです。フーハウ地区には、3つの中央卸売市場があります。野菜の市場、魚介類の市場、食肉の市場、と3つの大きな卸売市場があります。それぞれは、少しずつ離れた場所にあります。まだ暗い早朝、町の人たちが普段の買い物をする市場の人たちがこの卸売市場に買い付けにやってきます。市場の人たち、市場の人に雇われた荷役の人たち、買い付けに集まってくる人を相手にする朝ご飯屋さんなど。多くの人が市場に集い、そして散っていきます。この集っている人たちの多くは、非正規で働いている人たちです。たまたま1日だけ市場にやって来た時に感染してしまっているかもしれないのです。行政が慌てる意味もよくわかります。

早く落ち着いて状況が戻ってくることを願ってやみません。

ベトナムの市場の様子はこのホームページ内の「写真ギャラリー」内にある「☆ベトナム③(トゥアティエン・フエ省・フエ市にある市場と市場の周辺」にも掲載しています。ベトナムの市場の様子も見て頂けるとうれしいです。

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風人土学舎 日本事務局
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