【活動報告】「ミツロウキャンドル こどもたちの未来」プロジェクトから学校費の寄付を行いました(ベトナム・フエ市)

「ミツロウキャンドルで照らそう こどもたちの未来」プロジェクト。皆様からの暖かい寄付金から、学校へのお金の支払いが困難な小学生のための寄付を行いました。寄付させて頂いたのは、風人土(かぜひとつち)学舎の活動地(ベトナム中部、フエ市フーハウ地区)にあるフエ市立フーハウ小学校です。ナショナルスタッフのティエンさんからの報告をもとにご報告します。

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【活動報告】学校にお金が支払えないのは「恥ずかしい」と思う子どもの気持ち」(2020年12月12)でご報告の通り、新型コロナウイルス感染拡大の後、学費以外に必要な500,000ベトナムドン(約2,500円、保険代などに充てられるお金)が支払えなくて学校に来なくなる小学生たちがいることがわかりました。正確に言うこのお金が払えなくても学校は子どもたちを受け入れています。ただ、お金を支払っていないことを恥ずかしいと思い、親が学校に行かせなくなるケースや子どもから行かなくなってしまうケースが生まれています。今回、フエ市立フーハウ小学校の先生と協働で、お金を支払えなくなっている児童の家庭訪問を実施しました。

家庭訪問は、小学校の副校長先生と私たちのナショナル・スタッフのティエンさんが同時に訪問する方法を取りました。訪問した9世帯のうち6世帯で収入が減少しているという回答が得られました。理由は、新型コロナ感染拡大によって解雇されたり、日雇いの仕事がなくなったというものや10月からの大雨と台風で工事現場や漁場に出られなくなったといったものでした。

家庭訪問、フエ市・ベトナム

フーハウ小学校の副校長先生(左側の男性)も家庭訪問に同行して頂けた。この家は6畳程度の広さのところに両親と3人の子どもが暮らしていた(2020年11月撮影)。

また、親が再婚して祖母に預けられている子、心の病を持った親の元にいる子、台風で家が崩れかけているような状態の子もいました。

家庭訪問2、フエ市・ベトナム

児童の親に話を聞くナショナルスタッフのティエンさん(左)。学校に行ったことがないと話す母親。工事現場で下働きをしていたが頭痛で働けなくなっていると言った。父親も工事現場で働いているが、台風のために仕事がなくなっていた。今回の家庭訪問まで、学校は児童の住環境や親の仕事の状況を把握していなかった。しかし、今回の家庭訪問により手当が必要ということがわかり、私たちの寄付以外にも家の修繕するための支援を受けられるように小学校側が自ら動いてくれることとなった(2020年11月撮影)。

家庭訪問3、フエ市・ベトナム

幼い兄と妹が暮らす団地の一室。父親は雇われて海で漁をしているが、台風が多く発生して今年は漁に出ることが出来ず収入が減少していると言った。左側に見える小さな机が子どもたちの勉強場所。がらんとして最低限の家財しかない様子もわかる(2020年11月撮影)。

家庭訪問の結果、実際に子どもたちの家族が困窮していることがわかったため、一世帯あたり500,000ベトナムドン(2,369円)を支払うこととしました。子どもの父兄に渡した場合、学校に支払わずに生活費に充当してしまう可能性があるため学校に直接お支払いすることとしました。また、このお金を支払うことで親たちにはきちんと子どもたちを学校に行かせて、勉強をさせてやって欲しいということも伝える必要がありました。そのため、学校に来て頂ける親には学校に来てもらい説明をする機会を設けました。

家庭訪問4、フエ市・ベトナム

寄付金をお渡しする際には、親たちにも来れる人には学校に着てもらいました。親たちには子どもたちを学校送り出す努力をしてもらう必要があります(2020年12月撮影)。

家庭訪問5、フエ市・ベトナム

学校に寄付するお金は「ミツロウキャンドルで照らそう 子どもたちの未来」プロジェクトのイメージイラストを添えた封筒でお渡ししました(2020年12月撮影)。

会計報告に今回のフーハウ小学校への寄付を追加しました。

項目 金額 単位 備考
(VND*注1)
入金 寄付金額(ベトナム円換算) 11,648,498 VND 55,180円x 211.10ベトナムドン(注1)
支出 夏季小学生クラス人件費 200,000 VND 新型コロナウイルス感染拡大のため1回で中止
書籍購入代 1,864,000 VND 115冊をフエ市立フーハウ小学校に寄贈
2020年12月フーハウ小学校への寄付 4,500,000 500,000VND x 9世帯
入金ー支出 5,084,498 VND 約24,085円

注1:VND=ベトナムドン(ベトナムの通貨)

これからも、活動地であるベトナム中部のフエ省のためになる活動を現地の人たちと共に行って参りますのでご支援のほどよろしくお願いいたします。

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風人土学舎 日本事務局
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風人土学舎日本事務局です。自然・人びと・生業・文化との関りを知り、それらが共生する未来を目指しています。