【活動報告】高校生クラスの卒業式を行いました(ベトナム・フエ市)

もう先月になってしまったのですが、10月4日(日)に高校生クラスの卒業式を行いました。この卒業式の直後から、熱帯低気圧によって大雨が降り洪水が起こりました。フエ市内は洪水の水も引き、普段の暮らしが戻ろうとしています。しかしながら郊外では水が引いていないところもある状況です。

話を卒業式に戻したいと思います。卒業式には、クラスに学んできた高校生、その家族、お世話になった先生方をお招きしました。場所は教室をお借りしてきたフーハウ小学校で。この卒業式には、田中先生が以下に掲載する「贈る言葉」を寄せてくださいました。ナショナル・スタッフのティエンさんがこれをベトナム語に訳して、チューターの代表が卒業式で読み上げてくれました。

 

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高校生諸君に贈る言葉

卒業おめでとうございます。

まず、この言葉をご家族(特にお母さん方)に贈ります。
朝から晩まで一生懸命働き、中学、高校とこどもたちの学修を支えてこられたことに敬意を表します。相当なご苦労があったことかと思います。よく頑張ってくださいました。

家庭訪問の様子、フエ市

プロジェクトとしては年に2回の家庭訪問を行っていた。訪問するのはナショナル・スタッフのティエンさんとチューターたち。どの家でも暖かく迎えてもらっていた。チューターたちはフエ大生で、子どもたちの兄や姉のような存在にもなてくれた(2016年10月撮影)。

その分、あなた方の子どもたちが卒業を迎え、そして立派に新しい人生のスタートラインにつこうとしている姿を誇らしく思っているでしょう。
お仕事が忙しくて、この場に来られていないご家族の想いも受け止めつつ、心からおめでとうと感謝の言葉を送ります。
また、もう数年間、皆さんはこどもたちを支えなければなりませんね。頑張ってください。希望がすぐそこまで見えてきています。

フーハウ小学校の先生方にも感謝の言葉を送ります。

ミーティング・フエ

活動地にある小学校の左から校長先生、副校長先生、私たちのナショナルスタッフのティエンさん。夜間に教室をお借り出来たのは先生方の尽力によってでした。

私たち(高木さんやティエンさん、そして私)が、この活動を準備していた時、学校の教室などの使用を許可してくださったり、将来性あるこどもたちを推薦してくれたりしてくれてありがとうございました。
この取り組みは、私たちにとっても初めての試みでした。それが今まで継続できているのは、校長先生や教員の皆様の温かいご支援のおかげです。

フーハウ地区の皆様へ。

クラスのはじまり、フエ市

4名の小学4年生を教えることから始めた頃。子どもの家の居間を使わせてもらっていた。チューターのバイクを盗まれないように子どもたちの親や近所の人が見張りをしてくれていた(2011年10月撮影)。

 

私たちの活動に関わるフエ大学のチューターらを受け入れてくださり、ありがとうございます。
学習支援の時間に停めてあったバイクなどをさりげなく見張ってくださったり、安全に気を使ってくださったことを私たちは知っています。

フエ大学の学生さんらをはじめとし、この活動を支えてくださったチューターの皆さんにも感謝します。外国人が関わる活動は、時には、その土地の人びとが関わらないことがよくあります。
でも、この活動は、チューターの皆さんの熱い心によって支えられてきました。これは、皆さん自身が作り上げてきた活動そのものだと思っています。

チューターたち、フエ市

チューターたちは勉強を教えるだけでなく、自発的に子どもたちの話を聞き、姉や兄のような存在になってくれた。チューターたちの成長を見れたこともこの活動の喜びだった(2020年10月撮影)。

そして最後に、卒業を終えた高校生諸君に。

高校卒業は、皆さんの人生においてゴールではありません。これから、新たな勉強や社会での活動に取り組むことになります。
ご家族や先生方、チューター、地区の人びとへの感謝を忘れずに、これからも努力を続けてください。
これから社会に出ていく皆さんが一番信じられるのは、絶え間なく努力を重ねてきた自分自身なのです。
そして、自分と同じ境遇のこどもたちに温かい眼差しを向けられるような、強く優しい人間になってください。
私たちは遠くにいますが、これまでと同じように、皆さんに寄り添いながら応援し続けたいと思います。

卒業式、フエ市

卒業式での記念写真。お母さん方、お世話になった公立小学校の先生方、チューターたちはすでに活動を卒業して子たちも駆けつけてくれた。そして、高校生たち。これからの成長も田中先生、ティエンさん、日本人事務局の高木は楽しみにしています(2020年10月撮影)。

また、近い将来、立派になった皆さんに会えることを心から願っています。

 

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高校生たちの進路を以下に添えておきます(ベトナムの公立大学の多くはアンブレラ式となっており、フエ大学という大きな傘の下に単科大学が組織されています。例えば、「フエ大学・フエ法律大学」であれば日本人に分かりやすい言い方であれば「フエ大学法律学部」という感じになります)。

●フエ大学・フエ法律大学:1名
●フエ大学・フエ外国語大学・日本語学科:1名
●フエ大学・建築学部:1名
●フエ大学・フエ医科学大学薬学部:1名
●フエ大学・経済大学経営マネジメント学科:1名
●フエ大学・経済大学マーケティング学科:1名
●フエ大学・フエ農林大学食品技術学科:1名
●ダナン工科大学:1名
●ダナン外国語大学英語学科:1名
●フエ観光短期大学ホテルマネジメント科:2名
●縫製工場に入社:2名

これからも彼らと人づきあいが続けられるようにしたいと願っています。

新型コロナウイルス感染症のこと、水害のことなどもあり、一旦学習支援教室活動はお休みに入ることとしました。次にどういった形の活動をやっていくのがいいのか、もう1度調査を始めているところです。これからも、社会的脆弱層に寄り添えて、現地の人づくり(教育は人づくりだと思っています)に貢献できるような活動を目指していこうと考えています。

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