学びでつなぐ~絵本の翻訳・読み聞かせ~②

学びでつなぐ

フエ外国語大学日本語科(以下、フエ外大)の学生さんと先生の有志と私たち、風人土(かぜひとつち)学舎が協働で行っている活動、「学びでつなぐ(絵本の翻訳・読み聞かせ)」。2期目に入っています(これまでの活動のことは、この記事の下の方にある「☆☆合わせてお読み頂けるとうれしいです☆☆」にリンク集を載せました)。ベトナムでも新型コロナウイルス感染症の拡大は続いていて、感染に注意を払いながら日本から送った中古絵本(一部は新品)の翻訳を進めています。

翻訳会の様子、フエ市・ベトナム

絵本の翻訳会の様子。この日は、メンバーのフエ大生のお家にお邪魔して翻訳会を行った。このフエ大生のお家は、朝ごはん屋さん。ベトナムは朝ごはんは外食が基本。そして朝だけや夜だけといった時間帯に特化したお店を多い(2021年9月18日撮影)。

学生さんたちにとって翻訳の勉強になるように、ナショナルスタッフのティエンさん、フエ外大のハイン(Hanh)先生、二ー(Nhi)先生からもアドバイスをしてもらっています。ベトナム人ではわかりずらい日本文化に関係すようなことがあれば、日本から私がアドバイスをするようにしています。

翻訳した内容を書いたノート、フエ市・ベトナム

翻訳した成果は、著作権に考慮してノートに書いたり、パソコンに入力してデータ保存したりしている。この日、みんなでがんばったのは『ももたろう』。丁寧に書かれた時に感動した(2021年9月18日撮影)。

著作権を考慮して、絵本に翻訳を書き入れることはしていません。翻訳した成果はノートに書き出してもらったり、ワードなどのデータにしてもらうようにして、絵本とは別に保管しています。そして、この翻訳はフエ市内で風人土学舎が続けている学習支援教室での読み聞かせ活動に使用しています。この教室には、家庭になんらかの課題を持った子どもたちがやってきます。絵本を読んで空想の世界で遊んで欲しい、本を読む喜びを知って欲しい、勉強したいという意欲を持って欲しい、と願っています。

 

学びでつなぐ

この活動のイメージイラストをドイツ在住の画家、のぶこAフースラーゲさんに描いて頂きました。かちかち山のたぬきさんや亀に乗っているうらしま太郎、一寸法師・・、本の中から飛び出ています。「絵本を楽しんでね。本を好きになってね。見守っているからね。」という気持ちが伝わるようなイラストに仕上げてくださいました。そして、のぶこさんの絵を撮影してデータにしてくださったのは、のぶこさんのご近所さんでカメラマンのセバスチャン・アルバーツ(Sebastian Alberts)さん。のぶこさんの絵をプロの仕事で再現してくださいました。

のぶこさん、サンタさん、セバスチャンさん、ありがとう

左から、イメージイラスを描いて頂いたドイツ在住の画家、のぶこAフースラーゲさん、のぶこさんの絵を写真に撮ってデータ化して頂いたセバスチャンさん、のぶこさんのパートナーの愛称”サンタさん”。ドイツから素敵な笑顔をありがとうございます。ベトナムの仲間たちにも、みなさんの暖かさを届けたいと思います(2021年9月、のぶこさんより)。

本当にありがとうございました。この絵をイメージイラストとして、広く多くの方に参加して頂ける活動にしていきたいと思っています。例えば、お家にある古い絵本を寄贈して頂いたり、本のベトナムに送るための活動費をご寄付を頂いたり、現地で翻訳や読み聞かせをがんばってくれているベトナム人大学生とのオンライン交流会に参加して頂いたり、、、などなど、イメージしています。これからもよろしくお願いいたします。

☆☆合わせてお読み頂けるとうれしいです☆☆

●学びでつなぐ~絵本のミニトライアル~

●学びでつなぐ~絵本のミニトライアル~②

●学びでつなぐ~絵本のミニトライアル~③

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☆☆写真や文章の著作権は、すべて風人土学舎にあります。無断での転載・複写はお断りしております。また、本活動での絵本の翻訳は、フエ外大と風人土学舎が共同で所有する絵本を活用する範囲で行っており販売などは一切いたしておりません。☆☆

投稿者プロフィール

高木佳子(Takagi Yoshiko)
高木佳子(Takagi Yoshiko)風人土学舎 日本事務局担当
ベトナムのフエ市在住歴延べ6年。風人土学舎では、日本の事務局業務とフエ市での活動全般のコーディネーションを担当しています。