ベトナムで支援している高校生たち全員が無事卒業できました

8月27日、風人土(かぜひとつち)学舎で行っている教育環境改善プロジェクトの活動の1つである学習支援教室で学んできて高校生13名全員が、無事高校を卒業することが出来ました。全員がナショナルスタッフのティエンさんに試験結果を連絡してきてくれました。私たちからもぞれぞれの高校生に対しておめでとうのメールを送りました。8年間共にやってきた子もいるので、それぞれに思い出を添えて違う文面で送りました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で今年の高校卒業試験は大学の入学試験も兼ねています。ベトナム政府は厳格に感染者の隔離を行っているため、試験監督の先生に感染者が出たなどの理由により、省によっては高校卒業試験自体が延期になったところもありました。そのため、大学の合否判定についてはもう少し結果が出るのを待つ必要が出てきています。全員が納得できる学校に入れることを願っています。

8月30日、高校生たちのうち二人がティエンさんが自宅営業しているカフェを訪ねてくれました。彼らはフエ観光職業短期大学に進学します。この短期大学で、日本事務局の高木は教師をしていたことがあります。副業が当たり前のベトナムなので、先生たちの中には現役のガイドさんやホテルのスタッフもいらして「地域観光業界でのつながりを作る」ことも出来る学校です。がんばって勉強してくれることを願っています。そして、この二人が将来希望していることは「短期大学でホテルのことを専攻しながら日本語をN3まで勉強して日本へ働きに行きたい」とのことです。ティエンさんの本業は通訳さんであり、日本語の先生なので、自分たちの希望は実現できるものか聞きたかった様子です。

新型コロナウイルスの関係で日本の観光産業に外国人人材がどのような形で必要なのか、正直今はわかりません。ただ、言語を身に付けること、ホスピタリティは何か?を知っていることは必ず役に立つと思っています。がんばっていってほしいと思います。小さいころから見てきた子たちが、フエの観光業界で働くようになってフエの観光をどうやって盛り立てていくべきか話し合える日が来るかもしれないと思うとワクワクします。

フック・ティック村で・ベトナム

小学生だった二人。女の子は歌手になりたい、男の子はお医者になりたい、と言っていた頃。クラスのみんなでフック・テッィク村’(「ベトナムで知った戦争のこと③」で書いた村)に行った時の写真(2013年撮影)。

写真を並べると8年の間に本当に大きくなったなぁ、と思います。色々なことがありましたが、この子たちの成長を見てこれたことに感謝しています。

ティエンさんのカフェで

上の写真から7年経って。真ん中は、ナショナルスタッフのティエンさん(2020年8月撮影)。

ナショナルスタッフのティエンさんには、返済不要の奨学金の申請手続きなど色々と引き続きがんばってもらっています。ティエンさんのようは献身的なスタッフに恵まれたことにもいつも心から感謝しています、ありがとうございます。

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風人土学舎 日本事務局
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風人土学舎日本事務局です。自然・人びと・生業・文化との関りを知り、それらが共生する未来を目指しています。