ベトナムらしいスタート~2021年夏季補習クラス~
私たち、風人土(かぜひとつち)学舎とフエ市フーハウ地区にある公立小学校が協働で行っている夏季補習クラス。今年で3年目の取り組みです・・なのですが、実質的には2年目。なぜなら、去年は開講日の翌日に新型コロナウイルスの感染拡大のため中止にせざるを得なかったからです。今年は、なんとか8月末まで行えますように。クラスにやってくる児童は、小学校1年生を終えて9月から2年生に上がる子たちです(注釈1:ベトナムは9月から新学年が始まります)。小学校の先生には、お勉強をもう少しがんばらないといけない子でかつ家庭に何らかの課題のある子を選んでリストにしてもらっています。そして、通常はクラスがはじまる前にそのリストにある子たちの家を訪問しています。家族や家の状況を確認させてもらうためです(私たちの学習支援教室のことは「教育環境改善プロジェクト」もお読み頂けるとうれしいです)。しかし、今回はコロナ禍で6月中旬まで集会が禁じられていたので、事前の家庭訪問は行いませんでした。クラス運営期間中に家庭訪問を実施したいと考えています。
☆☆
裏話です。本当はこの夏季補習クラスは5日(月)に始める予定でした。5日のクラスが始まる時間、フーハウ小学校の副校長先生、ナショナルスタッフのティエンさん、チューター(注釈2:クラスで子どもたちを教えてくれるフエ大学の学生のことです)、私たちがこれまでやってきた学習支援クラスの卒業生たち、と大人は揃っていたのですが・・・。
肝心の子どもが来ない・・・。
なぜなら、この夏季補習クラスをメインで教えてくれる小学校の先生が体調不良だったらしく、子どもたちに連絡をしていなかったから、子どもたちはいつから始まるのか分かっていなかったのです。折角集まってくれた皆さんに本当に申し訳ない気持ちになりました。ただ、同時にベトナムらしくて笑えてしまいました。日本ではありえないことなのですが、ベトナムの場合、正規の学校の始業式の日でさえ間際に変更されたりするからです(変更される理由は様々ですが、理由が知らされない時もありました)。子どもたちはそれに振り回されるというか、それで社会を学ぶというか・・。ベトナム人、ベトナム社会との付き合いが長くなってくるとこういったことも動じずに受け入れることが出来るようになりました。
クラスは週3日、8月末まで続きます。1日の遅れは十分に取り戻せると思っています。
投稿者プロフィール
- ベトナムのフエ市在住歴延べ6年。風人土学舎では、日本の事務局業務とフエ市での活動全般のコーディネーションを担当しています。
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