2022年8月の活動報告

なかなか活動報告ができないでおりました。9月からベトナムは新学期を迎えます。気持ちを新たに、月次報告を復活させたいと思います。

学びでつなぐ~絵本の翻訳・翻訳読み聞かせ~活動の翻訳作業を継続しています

翻訳チーム

フエ外国語大学の日本語科の学生さんたちがもっているのは日本から送った「子ども本総選挙」のチラシ。日本の本屋さんに無料で配布されていたものを絵本と共にフエに送った。日本の印刷物は丁寧に作られたものが多いの、そういったものにも触れてほしいと思っている(2022年8月、ベトナム事務局)。

夏休み期間中は帰省している大学生も多いため、少人数の絵本の翻訳勉強会を行いました。前回日本から送った絵本の荷物には「こどもの絵本総選挙」の広告を入れていました。もちろん、日本のこどもたちの多くに選ばれた絵本も送りました。フエ大生のみなさんに気に入ってもらったようです。9月から新学期が始まりますので、また新たなメンバーを迎えて、絵本の絵本を通じた日本語と日本文化のお勉強を継続予定です。翻訳された成果は風人土学舎がフエ市の公立小学校と協力して行っている学習支援教室活動での読み聞かせに使用します。

学習支援活動はお休みでした。10月から新たな子どもたちを迎えて再開予定です

フエとオンラインミーティン

Zoomでフエと日本とつないでミーティング。学習支援教室で何を教えるのかをチューターたちは自主的に考えられるようになった。今年からは学校の先生たちとの意見交換にも同席してもらおうと思っている(2022年9月3日、日本事務局)。

8月は夏休みでチューターたちも帰省したり、大学から職業訓練に入ったりで活動はお休みしていました。また、私たちが活動で協力しあってきたフエ市のフーハウ小学校でも、学校独自の補習クラスが行われるようになってきました。今後の学習支援活動はどうすすめていくと、子どもたちのためになるのかを考える時期に来ています。そのため、9月4日にチューターたちと今後の活動の進め方を考えようと方向性の確認をしました。9月は今後の教室の運営案をまとめて、小学校の先生方とも話し合いを進めていきたいと思っています。オンラインでミーティングができる時代に感謝しています。

 

チューターたちへ日当支払い方式から奨学金支払い方式へ変更を計画

 

私たちと活動を共にしてくれているチューターたちは、家庭になんらかの困難を抱えています。3名いるチューターのうち、2名は父親が早くに亡くなっています、1名は家族の全員がホーチミン市に出稼ぎに行っていて、年に1度しかフエに帰ってきません。学習支援教室で学ぶ子どもたちも家庭に何らかの課題を抱えていて、そういった子どもたちに寄り添えるのは同じような境遇の若者ではないかと考えています。これまでは、学習支援教室で教えてくれると日当を支払っていたのですが、新型コロナウイルス感染症の拡大や記録的な水害などで教室を開けない時期もありました。そんなときも、チューターたちは他のアルバイトをせずに、私たちの活動のために時間を空けてくれていました。例え学習支援教室を開くことができなくても、私たちのホームページにために記事を書いてくれたり、学校の先生たちと打ち合わせをしたり、子どもたちの家庭訪問をしたりなど、ほかの活動はあります。そのため、月に最低3回以上私たちに協力してもらうか、学習支援教室で教えることを条件にし半年を一単位として奨学金(返金する必要はもちろんありません)を支給する方式を導入することを検討しました。9月にチューター全員の同意が取れれば、本格的に奨学金方式に変更する予定です。ちなみに、半期あたりの奨学金は2,000,000VND(約12,500円)です。

 

投稿者プロフィール

風人土学舎 日本事務局
風人土学舎 日本事務局
風人土学舎日本事務局です。自然・人びと・生業・文化との関りを知り、それらが共生する未来を目指しています。