【活動報告】日本語クラスを始めました
東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県に新型コロナ感染拡大を受けての2回目になる緊急事態が発令された後の3連休でした。風人土学舎の日本事務局がある関西でも緊急事態宣言発令となりそうです。慌てず、騒がず、出来ることを淡々と行っていくしかない日々が続きそうです。ベトナムは日本と違って感染を鎮静化出来ています。ですので、家庭に課題のある小学校低学年の「学校に行っているのに読み書きが不自由な子」を対象として学習支援クラスの開講準備を進めていく予定です。調査から始めるので、開講時期は2021年6月位になりそうです。調査の様子も順次ホームぺージでお伝えしていきたく思っています。
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風人土学舎が運営してきた学習支援教室を卒業して短大や大学に入学した子たちに「日本で働きたい」と言われるようになりました。なので、1月10日(日)から、ナショナルスタッフのティエンさんが先生となって日本語教室を開くこととしました(週1回の予定。クラスの対象は学習支援クラスの卒業生もしくは卒業生の知人。授業料は無料。テキストコピー代は原則自己負担)。
彼らが考える「日本で働く」の意味は、多くの場合「技能実習生として日本で働く」という意味になります。確かに、技能実習生という立場で多くのベトナム人が日本で働くようになりました。しかし、制度や受け入れ先である日本の職場の問題があり、苦労を強いられているベトナム人たちも少なくありません。その中には、自ら命を絶ってしまった人、犯罪に手を染めてしまった人もいて、1つ1つのニュースに触れるだけで心が苦しくなります。
ベトナムの若者たちに制度の問題点が伝わっているのか、伝わっていないのか、日本で苦労したベトナム人たちの話を聞いたことがあるのか、大変に疑問に感じています。もちろん、日本でしっかり技能を身に付けてベトナムに戻っている人たちもいます。私としては私が知っている「日本で働きたい」と思っている子たちに、日本で外国人が暮らす上で努力がいる点、苦労するかもしれない点も含めて日本の事情を伝えていきたいと思っています。
ティエンさんの本業は越日語通訳さんで、日本語指導経験もある上に、私たち日本人と仕事をしている期間も長いので「日本人の仕事の仕方」も伝えてくれることと期待しています。私は、月1回オンラインで授業に参加して日本のことを話す予定です。
若い人というのは、その国の宝です。外国から来てもらって働いてもらうということは、「宝をおかりすること」だと思っています。日本で磨かれて、ベトナム社会のために働ける人となって欲しいと願っています。・・・、まぁ、自分を振り返れば、ボーっとした大学生時代に「旅行会社ならアメリカとかで働けるかなー」っと、夢にもならない夢のようなことを考えていたことがありました。それと同じで、日本語クラスに通って来る子たちがいつまで「日本で働きたい」と言っているかもわかりません。日本語クラスを通じて、日本語と日本のことを知ってもらう、日本に囚われず将来の仕事について考える機会を作っていけたらいいかと考えています。
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