学びでつなぐ~絵本の翻訳・読み聞かせ~③

学びでつなぐ

 

私たち、風人土(かぜひとつち)学舎とフエ大学日本語学科の有志の先生と学生さんで行っている日本の絵本の翻訳活動。活動で翻訳できた成果は、私たちがフエ市内で行っている家庭になんらかの課題のある子どもを対象とした学習支援教室での読みかせに使っています。

今回で2回目になりますが、日本から絵本をフエ市に向けて送りました。前回も今回も絵本は、リサイクル絵本のおみせこども古本店さんから購入しました。絵本をまとめてセレクトしてくださるので助かっています。私たちは、ベトナムでたくさんの大学生や子どもたちに絵本を見てもらいたいと思っているので、しっかりとした装丁の絵本を選んで頂くようにしています。ただ、古本屋さんだとどうしてもベトナム人に紹介したいと思う絵本が手に入らない場合もあります。そんな時は、新品の絵本を買い足すようにしています。

 

2回目の絵本の到着、ベトナム・フエ市

日本から届いた絵本の箱を開けたところ。絵本の翻訳会は毎週土曜日に行っている。場所は、ナショナルスタッフのティエンさんのお家でやっているカフェやメンバーの集まりやすい場所で行うようにしている。先ず、実際に、触ったり、眺めたりしてもらうことで感じることがあると思っている(2021年10月撮影)。

 

今のところはEMS(国際スピード郵便)を使って発送しています。20冊の絵本を発送するのに約10,000円の送料がかかります。到着するまでにかかる日数は約1週間。荷物の追跡もできますし、前回も今回もベトナムで荷物を検疫・検閲などの理由で開けられることもありませんでした。

 

絵本とカード到着、フエ市・ベトナム

この活動のイメージイラスは、ドイツ在住の画家、のぶこ A. フースラーゲさんに描いてもらった。原画は日本の風人土学舎日本事務局で保管し、フエにはポストカードにしたものを送った。ポストカードを額装したものは、フエ大学で絵本を設置して頂く場所に飾ってもらう予定(2021年10月撮影)。

送った絵本はフエ外国大学で保管してもらっています。より多くの日本語を学ぶ学生さんたちに日本の絵本を触ったり、眺めたり、読んだりして欲しいと願っています。そのため、どういう方法で絵本を閲覧してもらえるようにするか、フエ大学側に検討をしてもらっています。100冊くらいまで絵本を増やしたいな、ベトナムの児童文学書も合わせて移動図書館みたいにもしたいな・・と、妄想を膨らませています。

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風人土学舎 日本事務局
風人土学舎 日本事務局
風人土学舎日本事務局です。自然・人びと・生業・文化との関りを知り、それらが共生する未来を目指しています。

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